Shin Takamatsu Architect and Associates Co.,Ltd. 株式会社高松伸建築設計事務所

北京国立水泳競技場設計競技

2008年開催の北京オリンピックを控え、2003年、水泳競技場の国際指名設計競技が行われることになり、構造設計家・川口衛と建築家・高松伸による合同チームがエントリーを求められることになった。同じチームによる天津博物館の業績が認められてのことである。観客席数1700席を擁する国際協議基準を満たす各種競技プール及び練習用プールはもとより、他に商業施設やウォーター・アミューズメント施設の併設が求められた。加えて、オリンピック開催後の積極的な活用を促進する革新的なアイデアを提示する必要があった。過去のオリンピックの歴史において、開催時に国家に威信をかけて建設された各種スタジアムが、閉会後、無用の長物と化した例が多々あったからである。我々の提案は、このような要請に対する応答を率直に反映したものだ。即ち、閉会後の機能の変動や、これによる改変の自由度を拘束することの無いよう、全施設をユニバーサルな構造による単一空間で梱包するというものである。かつ、アフター・オリンピック時には、傾いた2階客席を水平に回転し、これによって生まれた巨大な床面を回遊式の大規模な商業施設として活用するというアイデアを開発した。フォルムは床面の回転軌跡が決定する。結果、まるでうねる波の如き建築が生まれることになった。我々はこれを勇躍「水波」と名付けて戦いに挑んだ。

所在地
規模
敷地面積
建築面積
延床面積
計画年
: 中国 北京市
: 地下2階 地上2階
: 69,250m2
: 44,168m2
: 79,189m2
: 2003