Shin Takamatsu Architect and Associates Co.,Ltd. 株式会社高松伸建築設計事務所

伏見区総合庁舎

京都市は積年の悲願であったとも言える伏見区合同庁舎の建設を決定し、これをPFI事業で行うべく広く事業者の参画を募った。しかる後、有識者によって構成される審査会での評議を経て、我々を含む共同事業体が整備事業者として特定されることになった。様々な議論と経緯を辿った懸案の事業だけに、その整備内容は相当盛りだくさんで、かつ、錯綜している。相互の関係はさておき、その内容を列記するだけでも下記の如くなる。即ち、まちづくり推進部門、福祉・介護部門、健康づくり推進部門、児童健康相談部門、成人健診部門、環境衛生部門、保険・税務部門、青少年体育部門、市民交流部門、及び、各種会議室等である。設計作業の大きな柱のひとつは、これらの部門諸室を、市民有志とのワークショップを重ねつつ、互いに齟齬無く延床面積15,000㎡のフロアーに合理的かつ機能的に分配列することにあったと言っても過言ではない。もうひとつの柱は立地に由来する。即ち、敷地は酒造で栄えた旧伏見の風情を色濃く留める界隈のほぼ中央に位置し、従って当然のことながら外観意匠における景観的配慮が不可欠の主題であり、ある意味他の事例にも汎用可能な模範回答が求められることになる。誤解を恐れずに言うならば、この重い課題に対する設計者の応答は当為即妙である。酒蔵の意匠である。設計者は既存の酒蔵建築における形状、色彩、詳細、寸法等を徹底的に精査し、これを現代建築の意匠へと昇華するべく腐心した。

所在地
規模
敷地面積
建築面積
延床面積
竣工年
: 京都府京都市
: 地上4階
: 9,600m2
: 4,180m2
: 15,157m2
: 2009