ジョージアの首都トビリシの中心部の政府が国際設計競技を実施し、我々が金的を射止めた。計画の最大の特徴は、敷地沿いに流れる川を越えて架けられたダイナミックな歩道橋である。この巨大なブリッジによって、本施設と旧市街地との空間的な連結を意図している。
ジョージアの首都トビリシの中心部、トビリシ川河畔の一画に新都心開発が着手される運びとなり、その中核となる複合商業施設を建設すべく、トビリシ市が国際指名設計競技を実施し、7者の中から我々が指名を受けた。新興国の首都建造ならではの野心的かつ輻湊する要件の中で、本計画地と対岸の歴史的街区との統合こそが喫緊の課題であると見定めた末、トビリシ川を跨ぐ橋梁そのものを建築として鍛造したかの如き露骨なまでに直截な案を提示した。金的を射止めるに至った理由はその一点に在ったに相違いない。