Shin Takamatsu Architect & Associates

ベトナムの最北端、中国国境にほど近いベトナム最高峰ファンシパンの山懐に抱かれて、少数民族が暮らす山岳の街がある。その街サパは山肌を埋め尽くす神秘的な棚田の風景によってつとに知られている。市街の中心に、この地を世界に知らしめているところのトレッキングをテーマとした観光施設を提案することになった。夏を跨ぐ本格的なトレッキングシーズンはもとより、厳冬のオフシーズンにも擬似的なトレッキング体験が可能となる全天候型の一種のテーマパーク構想である。サパの生態系をサスティナブルに制卸したビオトープを含む巨大なボタニカルガーデンが構想の主眼となる。その人工的な森林を巡るトレッキングスパイラルを覆うグリーングラススキンの鋭利な形態ゆえか、このクライアントはこの建築を「グリーンダイヤモンド」と命名した。

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