本計画は第一期のキャンパスに中学校及び高等学校を増設する第二期工事である。可変的な学習カリキュラムに対応する平面計画などの膨大な機能的要請は当然のことながら、第一期との意匠的な統合がなによりも求められた。これによって中学校、高等学校における必要諸室が必然的にもたらすことになる巨大なボリュームと分節的な第一期との調和という難題が不可避的に浮上することとなった。この難問に対する回答は極めてプラグマチックである。第二期を低層部分と高層部分に分割し、低層部の意匠は第一期を継承しつつ、高層部は後退壁面とガラスカーテンウォールを採用することによって量感を軽減する案を開発した。この解法が結果的に明快な機能区分と構成を導くことになった。
四天王寺学園中学校
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