Shin Takamatsu Architect & Associates

台北市内で集中的に開発が進行中のエリアの一画に集合住宅群とオフィスを建設する計画である。我々は集合住宅のレイアウトデザインとオフィスの設計を任されることになった。台北市最大のディベロッパーであるところのクライアントはこの計画を自社の事業力の物理的なメッセージとして位置づけており、中でも幹線道路に面するオフィスは当初からその役割を象徴的に担うべく求められていた。具体的な設計与件は、入居するテナントのほとんどが銀行関連の会社であるという単純明快なものであった。とはいえ、この簡潔にして、ある意味パワフルな前提がほとんど直線的にアイデアを導いたと言えよう。銀色のスティックカーテンウォールと黄金色のユニットカーテンウォールとによるファサードはメッセージの強度をただひたすらに昂進するべく用いられた意匠である。

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