Shin Takamatsu Architect & Associates

能勢妙見山を霊山とする信仰の地に、信徒の修行のための建築が建設されることになり、設計に携わることになった。山頂の森林であるところの建設地の視察を終えてほどなく、これ以上ないほど明快な案を提示した。構成は塔とそれを支える基台。塔は霊山のイコン「矢筈」 をモチーフに意匠し、敷地内の樹齢100年を超える御神木を伐採し製材した構造材によってこれを支える。塔の中空には直径10mのガラス床を吊り下げ、修験者はその揺れる透明な床に伏して祈る。「霊気の建築」この建築はそれ以上でも以下でもない。

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